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『不束者ですが、よろしくお願いします』 「明日で一年……か…」 「提督ー、今日は何の日ー?」 「今日か……ああ、そうだ、そろそろだな」 俺は一年前の事を思い出しながらも子日に急かされながら これから行われる如月の誕生日のパーティーへと向かった。 「如月ちゃん、14歳のお誕生日おめでとうございます」 「大鯨ちゃんったら…ありがとう…」 「ひっどーい!私たちも忘れないでよ!」 「みんな…ありがとう…好きよ……」 如月が照れながらも俺達みんなに感謝した。 「そういえば睦月型駆逐艦二番艦如月の進水日は90年前の今日だったな」 「あと10年で百周年なのです」 「10年後の私は24歳。大鯨ちゃんが結婚した年齢になるわね。私は結婚できるかしら……」 「如月ちゃんほどの子だったら引く手数多だよ!」 「ううん、そうじゃないの。結婚する前に戦いで沈んじゃうんじゃないかって思ってね」 「あ……」 間違った発言をしたと思ったのか睦月の顔が暗くなる。すかさず 「大丈夫…司令官を信じて…」 「そうだ。それに私たちもいる……」 「そ、そう、私たちで助け合うのです!」 「ふふっ、ありがとう」 他の睦月型達のフォローが入った。 彼女達には不思議な絆がある。それは彼女達がそれぞれ艦の力を宿していて (もしくは前世がその艦だった可能性もあるが そこはわからないので今はあまり考えないでおく) 彼女達の絆はそこから来るものが大きいだろう。 しかし、戦いの中で彼女達に宿る艦の関係だけではなく、 彼女達自身の間でも絆を深めていたのだった。 「ところでこのケーキ、ロウソクの並びが独特ですわね」 「蠍座の形にしました。如月ちゃんは14歳ですから蝋燭は14本。 そしてアンタレスの位置にあたる部分に苺を置きました。 確か如月ちゃんは月の星座が蠍座でしたし」 「もう…司令官じゃあるまいし……」 「今までずっと提督と一緒にいましたから影響されちゃったんでしょうね」 「俺が色々と影響を与えたってねえ…… いいことばかりじゃなくて悪い事もたくさんありそうだな」 「だったら悪いことはいいことにしてしまえばいいのデース。 Positive Thinkingのココロネー」 金剛は相変わらず明るい。彼女の前向きさには俺だけじゃなく他の子達も救われているだろう。 「ところで提督、さっき明日で一年って言っていたけど明日は何の日ー?」 「UFOがあっち行ってこっち行って落っこちた日だったわね」 「かわいいコックさんの日よ」 ビスマルクとローマが割り込みながら自信満々に答える。 間違っちゃあいないが少々マニアックだ。 二人とも元々サブカルチャーの方面には興味があったみたいだが 日本へ来てからますますその思いが強くなったらしい。 いいことか悪いことかはわからないか、 ビスマルクとローマが旧世紀の戦いからくる因縁、 特にドイツによって沈められた艦の艦娘のローマのドイツ艦娘への無意識での苦手意識は ビスマルクと隠れた趣味が共通したからか蟠りがなくなっていたようだ。 「明日は司令官と大鯨ちゃんが出会って一年ですわ」 「やっぱりかわいいコックさんの日だったわね」 「リューホー(になれる艦娘)がアトミラールの所に落っこちてきたからね」 彼女達もある意味前向きといえば前向きである。 「でも、出会ってから半年も経たずに結婚って早かったですよね」 「組織が再編されてから提督の所に来た鳥海は知らないかもしれないけど、 提督は出会ってすぐに恋に落っこちたんだよ」 「でもでも、司令官さんはともかくとしても、 大鯨さんもすぐに司令官さんを好きになっちゃったんでしょう」 「提督みたいに出会ってすぐに、ってわけじゃありませんでしたけど、 提督と一緒に暮らしているうちに…」 「ねえ……如月のこと…忘れないでね……」 「あ…ごめんなさい…」 しまった。今日の主役の如月をほったらかしにして話に華を咲かせてしまった。 「まああの時の大鯨ちゃんは穢れを知らない天使だったからね。 話に華が咲いても仕方ありませんわ」 「もう!」 「ああわかったわかった、その話はまた今度にするから」 「そうですわ…あんまり長話していたら野球観戦の時間になっちゃいますわ」 「そうですね。確か今日は来場者全員にレプリカユニフォームが配られる試合でしたね」 「ああ……誘っておいてあれだけど、なんだかそれ目当てに野球観戦するみたいで…」 「気にしないでいいですわ。鳥海さんの誕生日の時もそうでしたけど、 誕生日の日にたまたまそういうイベントがあったって考えるべきですわ」 「そうそう、Leisureも大事デース」 「どうせ見に行くなら何か特別なことがある日の方がお得ですしね。 お買い物だって同じ物を買うのなら安いほうがいいですし」 「大鯨ちゃん……なんか……」 如月は途中で言葉を濁したが、主婦じみている、って言いたそうな眼だった。 「ま、話はこれくらいにしてお料理食べましょ。 私のために作ったお料理が冷めちゃったらいけないしね」 如月の言葉と共にみんな料理を食べ始めたのだった。 6月6日、午前0時30分過ぎ………… 「魚座……何回も死んでいたとはいえあれで死亡だなんて……」 「でもとっておきの姿は見せてないじゃないですか。だからまだ活躍の機会はあるはずです。 それと比べて蠍座はとっておきの姿を見せちゃったからもう活躍が望めません……」 「まあ必殺技の性質的に活躍させにくいからなあ。原作からそうだったしな」 「そうですね……それにしてもあなた…元気ですね……」 「いやあ、先が気になってめっちゃ楽しみで仕方ないよ」 みんなで見ていたアニメの感想を言い合っていた。 星座とギリシア神話を中心に様々な神話もモチーフになっているアニメだ。 こう聞くと一見女の子向けそうだが男の子向けの作品だ。 まあ一部の女の人向けの感じはしなくもないが……ちなみに秋雲も普通に好きらしい。 「でもふと思うけどこうしてのんきにアニメなんて見ていていいのかなって思うときがあるわ。 深夜にアニメばかり見ている私が言っても説得力はないけど……」 「個人としての気持ちと艦娘としての気持ちがせめぎ合っているみたいですね」 「大鯨さんは戦闘艦じゃないからそういう気持ちにはなりにくいでしょうけど…… 私なんかは結構そんな気持ちになるのよ。 提督は立場的な理由で似たような気持ちになるでしょうけど…」 「まあそうだが、そういう時は『今は業務外だから気にする必要はない』って思うことにしているさ。 それに緊急の時に備えて準備はしてあるからな。 …しかしさ、今この世界は深海棲艦の脅威にさらされているわけだけど、 それでもまだ平和といえば平和って言えるよな。 平和だからこそこうして呑気にアニメが流れていて、それを俺達も見られるからさ」 「確かにそうね。少なくとも私達が住んでいる所には 去年の夏以来深海棲艦の攻撃を受けていないからね」 「俺達が頑張って守っているって証さ」 「ちょっと強引ですけど…でもそう思うと私達が頑張っているんだって気持ちになれて更に頑張れますね」 「ところでさっきからあえて触れないようにしていたんだけどさ……」 「うん……」 俺はディスプレイの近くで座りながら眠っている少女を見た。 可愛らしい寝顔を見せている少女は暁。こう見えても駆逐艦の艦娘である。 「暁ちゃんったら『一人前のレディーなんだから夜も平気』って言っていたのに……」 「夜戦の時はちゃんと起きているのに……どんな艦娘も戦いの場で眠るなんてことをした子は一人もいないわよ」 「どんな艦娘でもねえ……戦いの場では決して眠ることはないというのは艦娘の性質なのかもしれないな」 「そうかもしれないわね。で、暁ちゃんはどうするの?」 「部屋に連れていくしかないだろう」 そう言って俺は暁を起こさないように背負った。 「中々手がかかるな」 「でもだからこそ愛おしいって気持ちになるのかもしれませんね。 まだ子供を持った事がない私達にはわかりかねる事ですけど…」 「そういえばさ、あなた達三人を見ていると何だか親子みたいに見えるわね」 「夕張もそう言うか」 「私と暁ちゃんはどことなく似ているって結構みんな言いますよね」 「大鯨ちゃんならどんな子にだって優しく平等に愛情を注げるわ」 「そうだよな…さて、夜も遅いしそろそろお開きにするか」 俺はこれ以上起きていると今後の活動に影響が出ると思い、眠ることにした。 「暁ちゃんもですけど響ちゃんも雷ちゃんも電ちゃんも、みんなよく寝てますね」 俺達は寝ている暁を第六駆逐隊の部屋に連れていった。 先に寝ていた三人を起こさないように静かに部屋に入り、 暁を静かにベッドに寝かせて布団をかけた。 少しだけ不安だったが何とか誰も起こさずに済んだみたいだ。 「だけどみんな戦いとなると幼さを感じさせない顔になりますよ」 「それが彼女達にとっていいことなのか悪いことなのか、俺にはわからない。 だけど、俺達が頑張らなきゃ沢山の子供達から無邪気な顔が消えてしまう。 その為には何としても…」 「う…ん……」 「しまった!?」 つい熱くなって声を大きくしてしまい起こしそうになった。 俺達は起こさぬようそそくさと部屋から出ていった。 「危なかったですね」 「あの子達の部屋で喋る必要なかったな」 「でもあの子達の安らかな寝顔がとってもかわいくて…… それを見ていたら…子供がほしくなっちゃいました…… でも今は子供なんて作っていられない…… あ、いえ、別に作ってもいいんでしょうけど、 でも艦隊司令官であるあなたの重荷になりそうな気がしてしまって……」 「子供の存在が足枷となるか、それとも未来を守る為の活力となるか…… 子供を欲しいという気持ちが司令官としての生き方を惑わせるか、 あるいは未来を切り開こうとする意思となるのか……俺にはわからない。 なら!そうやって迷わないようにすればいい。 安心して子供を産める世界、それを作る為に頑張るんだ」 「頑張ってくださいね。私も全力で支えます。 そう、一年前のあの時思ったように…いえ、それ以上に!」 一年前のこの日、俺と彼女は提督と大鯨として出会ったのだ。 「……あの時はまさかこうなるなんて全く思わなかったよ」 「それが出会って半年も経たずに結婚したなんて…… でも私は少しも後悔していませんよ。 あなたがいたから楽しかった……あなたがいたからこそ頑張れたんですから」 「俺も同じ気持ちだ。これからもよろしくな」 「ええ、これからも…」 これからも幸せな日々は続くだろう。互いが互いを想い合うから。 「不束者ですが、よろしくお願いします」 ―終― +後書き 以上です 彼女は見てすぐに心に物凄く響いたくらいの存在でした それはもうしばらくの間仕事中でも忘れることができないくらいでした それでは これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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『ハーレム状態の提督が天龍に怒られてから仲直りするまでに駄目になったり怒られたりして最終的には不知火とエロいことする話』の続き 『クズ提督が天龍と肉体関係を結んだことについて怒っている加賀さんが、しかしエロい事されて仲直りする話』 1 淫らな水音が司令室に響いていた。壁に背をつけた提督の前に跪き、艶やかな黒髪を耳にかけ、一所懸命に頭を振っている艦娘。 口には提督のそれが咥えられ、こぼれた唾液がつやつやのサイハイソックスを濡らしていた。 「なぁ、もうまずい。また夜にきちんと相手をするから……」 時刻は一四○○。状況的にすぐ横の司令室扉を、何時誰がノックするかも分からなかった。 焦りと不安が思考を乱し、しかし背徳が快楽を増大させる。吐息と唾液の跳ねる音が、嫌に大きく聞こえていた。 「気持ちよくないのか?」 一旦陰茎を口から離し、上目遣いに提督を見る。天龍の隻眼は潤み、頬は赤く上気していた。 気持ちがいいかと聞かれると、答えに窮してしまう提督であった。少なくとも、上手だとは言えない。時折歯があたり、痛みが走ることもある。 だが、シュチュエーションが興奮を促して、射精感が高まっているのも事実であった。 黙っていると、天龍は一人納得顔になった後、意地悪く口角を吊り上げ言った。 「なら、きちんと練習しなくちゃな」 奉仕が再開される。根元を両手で包みしごきながら、亀頭が吸われた。ひんやりとした舌が絡みつき、唾液が塗りたくられていく。 しばらく経って、天龍は一旦動きを止めた。訝しげな提督の視線を感じながら、一息置いて決意すると、肉棒を更に奥までくわえ込んでいく。 「おい、そこまでしなくてもいい!」 制止の声には耳を貸さず、激しく頭を前後させる。息苦しさにえずきそうにもなるが、我慢して行為を続けていった。 「も、もう出そうだから、離せ」 喉の感触に我慢がきかず、提督は慌てて言った。しかし天龍は咥え込んだままそれを離そうとはせず、むしろ頬をしぼませ、より吸い付いていく。 張り付く口腔内の感触についに耐えられなくなった提督は、そのままの状態で精を吐き出してしまった。 「んっ! んうぅ……」 悲鳴が上がり、口から脱力した陰茎がずるりと引き抜かれた。しかし天龍は、出された精液まで吐こうとはせず、むしろ手で口を押さえ喉を動かし始めていた。 「天龍、吐き出せ。無理をするな」 提督は頭を撫でながら、しゃがみこんで言った。表情からして苦しそうなのだが、彼女はかぶりを振って、意地でも嚥下をやめない。そしてついには全てを胃にくだしてしまったのだった。 「フフフ……口で、抜いてやったぜ」 息も絶え絶え、口の端から白濁を垂らしながら、それでも不適に微笑む。提督は天龍を抱きしめて、しばらくの間頭をなで続けていた。 2 司令室の前、加賀は何もできずに立ち尽くしていた。 壁一枚を隔て漏れ出す音が一体何によるものなのか、それを察してからというもの怒りの感情は際限なく沸いてきて、硬く握った拳はみるみる力を強めていた。 本当は思いっきり、この木製の扉を蹴破りたかった。何故我慢しているのかも分からなかった。ただまるで接着剤によって固定されてしまったかのように、 一ミリもまったく動けないでいる。情けなさに涙腺が緩み、気を抜いたら涙を流してしまう気がして、奥歯をひたすら噛み締めていた。 どれほどか経ち音が聞こえなくなって、加賀は扉のすぐ横の壁に背をつけた。むしろ音が無いと、一体中では何が行われているのか、 むやみやたらと詮索してしまいどんどんと機嫌が悪くなっていく。自分の想像に自分で腹を立て、しかしそのスパイラルは終わらない。 そうしてその状態からしばらく待つと、いよいよついに扉が開け放たれて、意気揚々と一人、女が出てきたのであった。 壁を通すと音はくぐもり、声から人物を特定することはできなかった。だから加賀は、その女が現れるとはまったく予想してなくて、だからこそ瞬間的に、 目の前が真っ赤になるほど頭に血が上ったのだった。 「おや? 秘書艦様か。提督に用事なのか?」 天龍は加賀の怒気には気が付かず、いつもの調子でそう話しかけた。 「あなたこそ、なんで司令室にいたのかしら」 「えっ? いや、別に大した用事は無かったんだけど……」 聞かれ、途端にごまかす様に手をわらわらと動かす。赤面し狼狽したその様子が、加賀に油を注いだ。 「そのぉ、あれだ! 遠征任務で、少し相談をな。そんな気にするなって」 じゃあなと言い、身を翻す。ハイソックスの黒に一部汚れがあったことを、加賀は見逃さなかった。 乱暴に開けられた扉の音に、提督は体を震わせ驚いた。顔を伏せ、つかつかと早足で近づく加賀に声をかけようとして、 しかしそれは彼女が机に書類を叩きつけた為に遮られた。 提督は恐る恐る、髪の隙間から一瞬覗いた彼女の顔を見た。口は固く結ばれ、顔色は真っ赤。目つきは鋭く、しかし涙を湛えていた。 バシンという強烈な打撃音が収まるより前に加賀は身を翻し、司令室を後にした。頭の処理が追いつかず放心する提督ではあったが、 落ち着いてくると彼女の怒りの原因も、あるいは涙の理由にも見当はついた。 そもそも怒りと言うならば、それはあの天龍大破の一件以来、ずっと尾を引いていた。しかしそれでもビジネスの話はきちんとしてくれてたし、 今のようにむき出しの敵意を向けてくることも無かった。 「ああぁぁ、だから昼間っからこういうことはするんじゃなかったよまったく!」 自身の失態を嘆き、しかしそれだけではどうしようもない。とりあえずは今よこされた仕事を完遂する。その後何とか加賀に許してもらう。 心軽やかな天龍とは対極な、そんな心胸を引きずって、提督は万年筆を手に取った。 3 いつもならすぐに終わらすことのできる量の仕事であった。しかし集中が乱され、気は落ち込み、思考の大部分が違う所に向かっていた状態では、 処理の時間が長大化するのもやむをえない話で、結局秘書艦部屋の前にたどり着けたのは、夜もどっぷりふけ込んでからであった。 提督は扉を前に少しの逡巡の後、意を決してノックをした。 「加賀、今いいか? 昼間のことで……」 そこまで言いかけると、ズガンと言う盛大な音と共に戸が震えた。おそらく外装の一部が投げつけられたのであろう、遅れてごろごろと硬質の何かが転がる音もする。 予想通りの反応に一つため息をし、しかしここで踏みとどまるわけにはいかなかった。警告は無視して、臆せずに扉を開ける。 「入るぞ」 部屋は暗く、加賀は蒲団の上に座る形で背をこちらに向けていた。一歩踏み出すとその体勢のまま、彼女は枕を投げつけた。 それはかなりのスピードを保ったまま見事に提督の顔面にヒットして、ボフンと間抜けな音を発させた。甘い彼女の香りを嗅いだ後、 顔から引っ付いた枕を引き剥がして再び歩を進める。 加賀のすぐ後ろにまで寄ってから、提督はしゃがみこんだ。 「枕でよかったよ。優しいな加賀は」 微笑み話しかけても、当然反応はない。 しばらく無言の時が過ぎた。月光が外から入り込み、加賀のうなじを白く照らしていた。そんな様子を観察しながら、提督はひたすら沈黙を貫きとおす。 「なにか用でしょうか」 先に耐えられなくなったのは、加賀の方であった。酷く冷たい、それでいて疲れきったような声が静かな部屋に響く。 「用がないなら、今すぐ私の部屋から出て行って」 「用ならある。加賀、すまなかった。俺を許してはくれまいか?」 加賀はその言葉を聞くと、猛然と振り返り提督を睨みつけた。目は泣き腫らし赤くなって、しかしその視線の鋭さはまったく衰えない。 手が動いたと認識するより先に、頬への衝撃と破裂音があった。視界が一瞬ぶれ、顔が壁の方に勢いよく向いてしまう。頬の痛みを気にせずに、 なんとか再び正面を向くと、しかし尚加賀は怒りを込めて睨み続けていた。 「お前の怒りは、もっともだ。俺も否定できないよ。だから、いくら叩かれても、文句は言わない。だが、」 言いかけた言葉は、二回目の衝撃で中断させられる。また同じ頬が叩かれた。 提督は腕を伸ばし、加賀の体を抱き寄せようとした。当然、猛烈な反発にあう。まず腕を叩かれ胸を殴られ、しかし怯まなかった。 ついにその腕の中にすっぽり体躯を収められると、加賀は抵抗をやめてしまった。代わりに悔しさと、怒りと、その他諸々の感情の噴出が、 声となり涙となって外へあふれてきた。 提督に頭をなでられて、たかだかその程度のことで不甲斐なく満たされてしまう自身の心を、加賀は恥じた。しかしそんな男に転んだ身ゆえ、 それはどうしようもないことだったのだ。漏れる声を押し殺し、しがみつくように服を掴んでひたすら提督の体温を感じていった。 「すまなかった」 提督からこの言葉を聞いた回数は、おそらく全艦娘の中で加賀が一番多かった。つまりそれだけの回数許し続けているわけで、 今回もその例には漏れないのだろう。加賀にはそれが不甲斐なくもあったし、しかしどこか誇らしくもあったのだ。 そのままの体勢で、随分時間が過ぎ去った。嗚咽はいつの間にか聞こえなくなり、部屋は再び静寂に包まれた。 気恥ずかしさをこらえようやく話せるようになると、加賀は開口一番に言った。 「……私にも、あの娘にしたことをして。今すぐ。そうしたら許してあげます」 伏せ目がちな表情が、暗い部屋の中やたら目立っていた。 提督は背中に回した腕を一旦解くと、加賀の顎に指を置き上を向かせた。加賀は目を閉じ、 そしてそのすぐ後には顔の近くに吐息と唇に感触を感じた。 つまるところ、それを天龍にもしていたと言うことになる。 それが意識されると涙が競りあがるほどの切なさを感じるが、しかし逆にそれが、不謹慎にも満足を与えることにもなるのであった。 少なくとも、その娘と同等には愛されているのだという証明。それが純粋に嬉しく思えた。 蒲団に優しく押し倒す。口の周りは、既にお互いの唾液でべっしょりと濡れていた。袴をずらして豊かな胸に直接指を這わせながら、 首筋を、鎖骨を舐めていった。いやらしい吐息、たまに漏れ出す嬌声と、そして獣のように荒い呼吸音が部屋に充満していった。 愛撫のたび、加賀は体を震わせながら提督をかき抱いた。キスをせがむとすぐ、舌が口を割って入ってくる。望むものが手に入る、 感じられる悦が心地よかった。 「もう、が、我慢できません。……お願い、いれて」 加賀は袴の紐を自分で解くと、そのまま足を使ってずり下げた。太ももが上から露わになっていき、その淫靡さに思わず提督は喉を鳴らした。 しかし、まだ加賀の願いには応えない。 「天龍にしたことを、するんだろう。ならまだおあずけだ」 自分以外の、他の女の名前が出たこと。それがショックでもあり、しかしどこかマゾヒスティックな興奮を、背徳的な刺激を伴っていた。 呆然と目を見開く加賀をよそに、提督はその手を下へと伸ばしていった。 秘所を指で撫で上げる。途端、跳ね上がる加賀の体。逃がさないようにがっちりと覆いかぶさりながら、割れ目への刺激を続けていった。 「くぅ……あ、はっ! あああ! ゆ、許して、許してください……指では、指でイきたくない、の、あっああ!」 言葉とは裏腹に、しかし体は絶頂へと確実に昇っていった。水音が大きくなっていき、それに対する羞恥がむしろ、快楽を増大させる。 指が陰唇を割り中へと入った。肉壷は柔らかくぬめり、くわえ込むように動いている。 愛液をかき出すように中指を動かす。指の腹が壁を撫でるたびに、加賀の手はシーツをぎゅっと握り締めた。 「ふぅっ……っああ! だめぇ! いや、あっあああ!」 加賀の体が大きく仰け反った。普段の落ち着いた声音からは想像できない、大きな嬌声を吐き出しながら、びくびくと身を弾ませる。 足は伸び手は突っ張って、何秒もそのままでいた後に、がくんと力が抜けたようだった。 普段の自慰では到達できないような深い快楽。しかし満足には程遠い。膣は熱く、しかし切なくしっとりと濡れそぼっていた。 「こ、こんな……。だめ、なのに……」 ぐったりと力の抜けた体が、蒲団に沈んでいった。焦点の合わない瞳が、提督をみる。その背徳的艶麗さに、理性の箍が外れた。 猛った陰茎を取り出すと、提督は容赦なくそれを加賀の膣に突き入れた。 「ひっ……いやぁ、待って!」 悲鳴があがる。だがそれは当然聞き入られるわけが無い。刺激から逃れようと加賀はじたばたと腕を動かしたが、 提督の手は抵抗を許さなかった。両腕がつかまれ、頭上に持ち上げられ押さえつけられる。なされるがまま、加賀は強すぎる快楽に、 しかし期待をしていた悦に身を炙られた。 嬌声は一段と高く響いていた。もはや声が外に漏れるだとか、そういったことに意識を向ける事ができない。 許して許してと連呼しながら、頭を横に振る。狂ったように腰を打ちつけ、その度に淫らな、破裂音のような水音が鳴っていた。 ついには加賀は言葉も発せずに、ただただ喉を震わせて声を出すだけになった。 射精感はみるみる高まっていった。欲望のまま我慢もせずにストロークを速めていく。そしてついに提督は、 最奥へと自身の劣情をぶちまけた。 4 気だるさの極地のような感覚。 提督は加賀を抱き、そして意識は眠りの淵にあった。もう何秒ももたない、そんな希薄な思考の中でふと昼のことを思い出す。 「また夜にきちんと相手をするから……」 そう、たしかに提督はそういうことを口走っていた。もし天龍が司令室を訪れていたのなら。もし今夜の事が彼女にばれたなら。 危機感だけはあったが、それを行動には移せない。提督は心地よい胸の温もりに全てを預け、そして意識を手放してしまった。
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現在ヒトナナマルマル。 本日の執務を終えた提督は顔の前で組んだ手で口を覆うように、加賀は何時もの無表情でドアを見つめる そしてゆっくりとドアが開く 「失礼します、司令官さん加賀さん、晩ご飯の時間なのです」 暁型四番艦、電はそういうと一礼して戻って行く 「今回は私の勝ちね」「そう、だな」「今から気分が昂揚します」「ちっ」 夕食を終えた後は、各々が部屋に戻りその後風呂や各自の趣味に興じる時間である 空母寮の浴場にて一航戦と二航戦が長風呂中 「あら、加賀さん今日はご機嫌ね?」「流石赤城さん、分かりますか?」「ええ、提督と何かあったの?」「秘密です」「そう?」 「ねぇ飛龍、分かる?」「うんん、何時もと同じにしか見えない。」「だよね」 時刻はフタフタマルマル 人気の無い廊下を紙袋を持った加賀が提督の私室へと歩く。 冷静であまり感情を出さない彼女だが普段より足取りが軽い 「失礼します」「入れ」 私室に入り鍵を閉める。薄暗い部屋で待っていた提督は加賀に近づきキスをする。 唇が離れ唾が橋を作る。 「ふぅ…今回は私の勝ちなのよ?勝手は困るわ」「分かっているさ、だがこれくらいは良いだろ?」 そんな会話も程々にベッドへ向かう。 「提督、手を後ろで組んで」「ハイハイ」 言われたように手を組むとがチャリと金属音がなる 「なんだこれは」「手錠です」 そう言うとドンと提督の背を押す。提督は倒されギシリとベッドが軋む。 提督と加賀が付き合い始めたのは既に数ヶ月前。健康な男女が体を重ねるには差程の時間はかからなかった。 何回と行為に励むなか加賀はポツリと一言こぼした 「あなたばかり主導権を握るのはズルいわ」と しかし提督としては女性に主導権を渡すのは嫌だった。とは言え恋人の願いを無下にする訳にはいかずならばと勝負事をする事になった 夕食時、誰かが提督を呼びに来る。その呼びに来る娘を当てた方が勝ちという単純なもの 因みに20近く勝負し加賀が勝ったのは今回が初である 提督の背に覆い被さりながらズホンを下着ごと脱がす そのまま手を提督の肉棒に這わせる。少しひんやりした手が徐々に固く、熱くなる肉棒を扱き出す 「どう?」「っ」「声を出しても良いのよ?」「誰がっするか」 提督の耳元で囁くが頑なに声を殺している。このまま耐える提督を見ているのも良いかもと思う、が行為のたび散々彼に鳴かされたのだ。 せっかく得た機会だ、うんと辱めよう。そのための準備はしてきたのだから。沸々と沸き上がる感情に任せ右手は依然と肉棒を扱き左手で持って来た紙袋を漁る。 「強情ね」「ハァ、ハッ」 返事する余裕もないのか荒い息だけが返ってくる 「これは耐えられますか?」 と紙袋から取り出すは数珠つなぎになったビー玉。さすがにアダルトグッズなど買いに行ける暇もなく工廠の妖精にアクセサリーと偽り作って貰ったものだ それを提督の尻穴にあてがい一つ入れる 「いっ!?」 二つ三つと押し込む 「あっやめ、ひあ!」「やっと声を出したわね。可愛いです」「くぅ、うあ」 ビー玉が入るたび腸液が潤滑油となりヌプッと入りやすくなる そして最後の一つが入ると同時に肉棒が膨張し白濁がシーツを汚す 「気の強い人はお尻が弱いというのは本当なのね」 そう耳元で囁きながら力の抜けた提督を仰向けにする 何時もは意地悪く笑みを浮かべ自分を見下ろす彼が今、恥辱で真っ赤になりながら涙で潤んだ瞳で自分を見上げている。その事実に加賀はぞくりと身悶える。服と下着を脱ぐと既にパンツはぐっしょりと湿っていた 「はぁはぁ、加賀、お前」「加賀 さん と呼びなさい」「お前っ」 提督が口を開いた所に先程脱いだはかりのパンツをねじりこむ 「ふがっ」「反論は許可しません」 そう言い放つと観念したのか提督は大人しくなる。再び加賀はぞくりとする。完全に提督が服従したことに満たされたのだ 「では、入れます」 クチャっと湿った音がし自らの秘部を広げる。既に濡れたそこからは新たに溢れた愛液が零れる ヌプッと肉棒が加賀に入ると一気に腰を落とす。コツっと肉棒の先が子宮を突き快感が走る。 「ん、駄目よ提督…腰は動かさないで」「ふが…」「そんな顔をしないで、私が気持ち良くするから」 ぐちゃぐちゃと加賀が腰を動かす。最初は小さい、だが次第に大きく快楽を貪るように。同時に提督の尻の中のビー玉を出し入れする ドプリと精を吐かれながらギュッと肉棒を締め付けながらひたすら何度も腰を振り続ける。 「盛り過ぎだ。加賀」「でも良かったのではなくて?」 手錠を外した提督の腕の中で満足したように加賀は抱きついている 「二度とごめんだ」「そう、私は何度でもしたいのだけど」 「ほう?」「?」「そういえば、気の強い人は何だっけ?」「お尻が弱い…」 にやりと提督は笑いギュッと加賀を抱き寄せ尻を鷲掴みにする 「きゃっ」「なぁ加賀“さん”」 「何か冷たい物がお尻に…まさか」「ビー玉だオラァ!」 翌日やたらとお尻を気にしながら歩く加賀が目撃された
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前回の話 630 :鎮守府慰安労働:2015/01/03(土) 22 42 01 ID /45yD3go 青年が鎮守府に入り、慰安労働を行いながら早くも二週間の時が過ぎていた。 始めは鎮守府唯一の男性として訝しく思われたが、馴染んだものである。 提督のおかげでしょっ引かれることなく、彼は今、東(あずま)の仮名で呼ばれていた。 しかし慰安労働と言っても、特別なことは何もしていない。 「すいません東さん、お手を借りてもよろしいですか?」 「はいは~い、今行きますよっと」 艦娘たちの母的存在である軽空母、鳳翔に頼まれて家事をやることも日常茶飯事だった。 掃除や洗濯といった基本的な家事から、居酒屋鳳翔の皿洗いや食卓の準備にも奔走する。 本格的な料理はできないものの、鳳翔一人でやるよりも確実に店の回転は速くなっていた。 人当たりの良さもあって、料理以外のほとんどの仕事をこなしている。 当然、利用する艦娘たちと顔を会わせる機会にも恵まれ、一躍顔の広い存在となった。 「むむ、やりますね東さん! でも負けませんよ!」 「何の! 遊びに限っては負けるわけにはいかないな! これでどうだ!?」 「ぐわー、やられたー!」 もとより遊び好きな性格が功を奏し、夜更けまで夕張と遊び倒すことも少なくなかった。 卓上ゲームに身体を使ったゲーム、時にはテレビゲームでも互いに高め合った。 没頭しすぎた結果、二人して寝坊したことも仲の良さに一入なことは疑う余地もない。 時には大人数でも遊びまわり、居酒屋鳳翔とは別の層の友人関係も出来上がっていた。 「つまり複縦陣とは、二方向からの同時攻撃によって攻撃でも防御でも利点があるのです」 「ふむふむ、なるほどね。じゃあ輪形陣は?」 「主力たる空母を守り、戦力として維持することが最大の利点と言えるでしょう」 また興味があるという理由で、不知火や神通を始めとする座学に参加することもあった。 東自身が戦場に出ることもなければ、艦隊の指揮を執ることがあるはずもない。 しかしその姿勢は高く評価され、こちらも多くの艦娘との信頼関係を築く結果となった。 時には夕張方面で知り合った、天龍のような攻めっ気の強い艦娘に座学の重要性を説く。 それらの関係が築けたことも、ひとえに鎮守府を率いる提督の機転があればこそだった。 「いやはや、女だてらに見上げた人だって、ここの提督さんは」 東は割り振られた部屋に戻り、ベッドに身を投げながら呟いた。 631 :鎮守府慰安労働:2015/01/03(土) 22 42 36 ID /45yD3go 東が鎮守府に入ったあの日、普通ならば軍法会議に掛けられてもおかしくはなかった。 だが大和の口添えもあり、提督は第一艦隊を指揮して鎮守府近海で演習を執り行った。 その際に砲撃が“誤って”民家を吹き飛ばし、一名が消息不明という状態を作ったのだ。 これにより書籍上、東は一時的に行方不明となり罰せられることはない。 こうして上層部の目を欺きながらも、艦娘たちには鎮守府に来た手伝いとして通している。 無論演習で吹っ飛ばした民家は掘立小屋のような家で誰もいない、提督の偽装である。 ほぼ完璧な偽装により、東の存在は誰にも怪しまれないまま、すっかり溶け込んでいた。 しかしふと東の口から、唯一にして最大の不安がこぼれだす。 「みんなガード緩すぎ……」 「東さ~ん? お風呂が空きましたよ~」 「は~い、今行きま~す」 呼びに来てくれた夕張の声にドア越しに応え、タオルと寝巻を手に風呂へと足を向ける。 提督から、全艦娘の入渠が終わった後ならば露天風呂を使用する許可が下りていたためだ。 もし空いていればという様相だったが、既に入渠スケジュールには東が組み込まれている。 心遣いも踏まえて今の生活には満足していたのだが、表情は脱衣場で一転した。 使い方が悪いわけでもなく、脱衣場がやたらと汚されているわけではない。 誰もが後に使う者のことを考えて使ってはいるのだが、それと別の意味で意識が低いのだ。 ロッカーを見れば着替えを忘れていたり、洗濯物の一番上に下着を見せつけるようにおいていたり。 無理もないことだが、男性に対する意識が異常なまでに低いことが東の最大の悩みだった。 東とて一男性、強すぎる刺激を受け流しながら湯につかる。 「慰安労働だけで助けてもらえるのはありがたいんだが、脱衣場の環境がきつすぎるな」 二週間も鎮守府での生活を続けていれば、脱衣場の環境を目にしてきた期間も長い。 一般的な下着だけではなく、艦娘たちの生活スペースである以上それにとどまらない。 潜水艦娘たちのスクール水着、島風のZ旗を模した下着、明石や大淀の変則スカート。 一般的な下着であっても、夜戦を意識した川内の黒いパンツや改二を迎えた榛名の縞パン。 特徴的な服を身に付けた艦娘が揃う鎮守府は、ファッションショーばりの品ぞろえだった。 「――――!! ……最悪……でも催さない方が無理だよな、みんなすっげー美人だし」 632 :鎮守府慰安労働:2015/01/03(土) 22 43 06 ID /45yD3go 思わず催してきた東の主砲は、気付けば湯船の中で徐々に仰角を上げてきていた。 衣類で興奮するタイプではないと言い聞かせながらも、周囲の艦娘は美女揃いと来ている。 そんな彼女らが身に付けていた服が、無防備に転がっていれば気にならないはずがない。 誰もいないうちに鎮めてしまおうか――。 「いや~、遅くなってしまった。ついてないのう、遠征で敵とかち合うとは」 「うわぁお! な、なな、おい! ちょっと待てっ!」 そんな思考を勢いよく吹き飛ばすように、元気よく飛び込んできたのは浦風だった。 まとめている青髪を下ろした姿は、普段の快活さを抑えた大人びた雰囲気を醸し出す。 大和とは一味違った体躯の持ち主ながら、メリハリのある身体つきは素晴らしいの一言。 制止を呼びかけた東も思わず見惚れかけるほどで、駆逐艦とは思えない身体である。 一方で浦風は涼しい顔で、慌てている東が不自然と言わんばかりに小首を傾げる。 鎖骨から下はバスタオルを巻いているものの、その程度で抑えられるほどの身体ではない。 軽巡洋艦、下手をすれば重巡洋艦に迫るほどの胸部装甲は触れずして東をけん制し続けた。 「おっと。確かお手伝いさんの東じゃったか? そうか、あんたの入浴時間じゃったか」 「そうだよ! 今日分の入渠スケジュールは消化したんじゃなかったのか!?」 「遠征先で敵水雷戦隊と鉢合わせて、一戦交えたんじゃ。結果的に中破してしまってのう」 「中破? 浦風の練度で珍しい……じゃなくて! 俺が入ってるんだから少し待てよ!」 「そんな気にせんでええ。うちが勝手に入るだけじゃけえ、東ものんびりせえや」 東の意思は半分も伝わらないまま、浦風は椅子に腰掛けてシャワーを浴び始めてしまった。 湯を浴び、下ろされた髪の毛は肌に張り付き、きめ細やかさを見せつけるように光る。 潤った肌は水玉をまとって輝き、透明感のある素肌には目を吸い寄せられずにいられない。 肌のきめ細やかさ、髪の美しさ、スタイルの良さ、東は思わず何も言えずに見惚れていた。 しかし我に返ってみれば困ったもので、東の息子は浦風の登場で仰角をさらに増していた。 主砲どころか連装高角砲ばりの仰角を誇っており、固くなり、屹立してしまっている。 もし浦風にちらっとでも見られてしまえば、どう頑張っても言い逃れはできない。 今一度、東は深く湯船に浸かり、どうにかして抜け出す策を練る以外に何もできなかった。 だからといって、浦風に見惚れてしまった東の頭が正常に働くはずもない。 考えを巡らせようと目を閉じてみても、バスタオル姿の青髪の美少女の姿だけ。 633 :鎮守府慰安労働:2015/01/03(土) 22 43 36 ID /45yD3go その時、シャワーが止まる音に続けて石畳を歩いてくる足音が響く。 一通り身体を洗い終わった浦風は、東を気に掛けることもなく湯船に浸かった。 あろうことか、息子の屹立がばれないかとびくびくしている東の真横だ。 「おい浦風、近いぞ」 「少しばかり聞きたいことがあるんじゃ、ええか?」 「い、いい、けど……?」 「無理やり女に犯されても男は感じる、というのは本当じゃろか?」 一瞬、二人はおろか露天風呂全体の空気が凍り付いたのを同時に感じた。 突拍子もないタイミングで聞くにしては、あまりにインパクトのありすぎる質問。 挙句、艦娘といえど年頃の娘が年頃の男性に投げ掛ける質問とはいいがたいものだった。 詰まりそうな呼吸を懸命に再開し、東は隣で視線を湯に落としている浦風に口を開く。 「本当か、ということは誰かから聞いた話か?」 「青葉から聞いた話じゃ」 「あのパパラッチ、今度会ったらシメてやる」 今も二人に向けてカメラを構え、にやけている様子が容易に想像できてしまう。 どちらともなく視線を露天風呂中に走らせるが、不審な影や気配は見当たらない。 しかし青葉の話に興味があるのか、浦風の話題はぶれなかった。 「それで東よ、それは本当なのか?」 「いや、だから、それはだな」 「ええい、はっきりせえ! もういい、自分で確かめてやるけえの!」 「自分で!? やめろ浦風! それだけは――!」 決死の制止もむなしく、浦風は見事な体捌きとともに水中で回れ右。 滑るように湯の中に沈み込みながら、東の足の間に身体を滑り込ませた。 そのまま膝の裏に腕を差し込み、浴槽の床を蹴って身体もろとも東を大きく跳ね上げる。 日常的に鍛えられている浦風の腕力と浮力が重なり、東はいとも簡単に打ち上げられた。 あられもない姿を晒し、石畳の上で血の気の引いた表情だけを浮かべている。 もはや悲鳴を上げることもままならないのか、涙目で固まっていた。 一方の浦風は何も言わないままだが、東のソレに目を引かれて動けなくなっている。 表情こそ訝しげで何とも言えない顔をしていたが、じっと睨みつけて観察に走っていた。 695 :鎮守府慰安労働:2015/01/09(金) 02 20 42 ID 4qeWaX0k 「……ぶち硬いのう、それに熱い」 いきり立ったソレを手のひらで包み込みながら、浦風は慎重に力を込めて言葉を漏らす。 女性提督が率いる鎮守府の中では男性を見ることすら珍しく、男性器などもちろん初見だ。 東をちんぐり返しの体勢で固めながら、身体が火照るのを感じずにはいられない。 何を考えるでもなく、吸い寄せられるように浦風の顔が近付いていった。 「風呂じゃというのに凄いにおいじゃ。えっと、青葉が言うとった通りなら……はむっ」 静かに近付いた浦風は、青葉からの情報通りに東のソレをゆっくりとくわこんでいく。 風呂場だというのに強烈なにおいを発するソレを、不思議なことに嫌とは思わなかった。 むしろ硬く反り、充血し、細かく震えるのが口の中に伝わるたびに愛おしさすら覚える。 徐々に慣れていく中で、既に経験があるのかと思えるほど積極的に舌を絡めていく。 一方でどうしていいか分からないのは東の方なのは言うまでもない。 二週間同じ屋根の下で暮らしてきた美少女が、風呂に入ってきたと思ったのも束の間。 話を聞くどころか、逆レイプも同然の勢いで自分のソレを深くくわえ込んでいるのだ。 女性経験すらない東にとっては天変地異にも等しく、今にものぼせてしまいそうだった。 いや、そうでなくとも今の光景を前にして正常な思考などもてようはずもない。 「浦風、頼む、話を聞いてくれ」 「んん、ふぁ? なんら、ひもひよふふぁいふぁ?」 ちんぐり返しで固められながら、くわえたまま返事をされるだけで快楽が身体の芯に響く。 熱い熱い美少女の口で、日常では体験できない粘液に包まれながら舐められる感覚。 気持ちよくないはずもなく、押し退けようにも力を込めることすら妨げられていた。 浦風の頭を押して突き放そうとしても、ただ喘ぎながら叶わない抵抗をする獲物の様だ。 しかしそれも無理はなく、浦風の口技は高い技術で東に襲い掛かっていたのだから。 舌を尖らせながら鈴口を穿いたり、広げながら亀頭全体をざらついた舌で舐め回したり。 カリ首を抉れば意思に関係なく東の腰が跳ね、口をすぼめては我慢汁が吸い出される。 あらゆる手段、あらゆる場所を舐め回されるうちに東の意識はもうろうとし始めていた くぐもった水音と懸命に奉仕しながらの上目遣いなど、理性ごと吸い出されそうなほど。 「んむ、れろ、はむ、んん~む、ん、気持ちいいかの? 東、目が点じゃのう」 「うらか、ぜ、浦風……」 「もううちのことで名前が一杯じゃのう。じゃがうちも東のことは嫌いではないけえの」 「浦風、離し、て」 うわ言のように繰り返される自分の名前に、気を良くした浦風の行為はさらに加速する。 舐めるよりも前に、湯船から身を乗り出して東を持ち上げていた体勢から一転。 ちんぐり返しで固め、上から石畳に押し付けてわずかな抵抗も許さなくなっていた。 696 :鎮守府慰安労働:2015/01/09(金) 02 21 16 ID 4qeWaX0k 舌を使わずに頭を上下させながら、喉全体で締め付けながらソレを吸い上げていく。 マウントポジションに近い状態だからこそ、抵抗をされても気になることはない。 むしろ今の東に抵抗らしい抵抗などできるはずもなく、一方的に浦風の責めが続いた。 瞬間、浦風の口の中で東のソレが唐突に硬さを増して膨張した。 同時に今までにないほど大きく東の腰が跳ね、浦風の喉にソレが突き立てられた。 「んんっ!? ぷあっ、な、何を――!?」 「俺、もう、だめ、ごめん、我慢が、無理……!」 「んぶっ、んんっ! んう、んんうううう~!!」 東の言葉から間髪入れず、浦風の口内に精液が迸った。 凄まじい勢いの射精によって、精液で一杯になって溢れかえるほどだった。 あまりの勢いに驚くことも忘れ、口の中に留めることもできずに流れ込んでいく。 二度、三度と東の腰が跳ねるたびに飛び出す精液に堪えきれずに思わず浦風は口を離した。 「お、おどりゃ、どれだけ出せば気が済むんじゃ!」 「うっ、あっ、ぐっ! ああっ!」 「出すなと言うとる、のに! うひゃあ、顔にまで!」 「も、もう、無理……」 「東? こら東、起きろ! 東ぁ!」 口の中はおろか、顔から身体にまで精液をかけられながら声を上げる浦風。 その前では東がすっかりのぼせあがったおかげで、眠るように気を失ってしまっていた。 パニック状態になった浦風は誰かを呼ぶこともできず、ひとまず二人で脱衣所に向かう。 互いにバスタオルで身を包み、誰にも見つからないように浦風の部屋に向かった。 東が目を覚ましたのは、浦風が今にも寝ようかというタイミングになってからだった。 しかし東のご機嫌はななめで、ベッドに腰掛けた東の前で浦風は正座している。 「浦風。何したか分かってるんだろうな?」 「す、すまん。青葉の情報に流されてしまってのう」 「あいつは今度〆る。ひとまずだ、今日のことは他言無用だ、お前も気の迷いだろう」 「いや、じゃが待ってくれ。うちの東に対する気持ちは本物じゃ」 「そうだな、嫌いじゃないって言ってはくれたからな。とりあえず助かった」 反省が見られたことから、東は話を切り上げながら腰を上げる。 翌日には鎮守府の手伝いも残っていれば、浦風にもこなすべき予定が詰まっていた。 その時、部屋を後にしようとした東の背中に浦風の声が響く。 「東。うち、お前のこと――」 「あぁ、嫌いじゃないんだろう? 反省してるんならそれでいいや」 「いや、嫌いじゃないというか」 「なんだ?」 「あんたのような人間、うちは好きじゃよ。おやすみ」 「ば、馬鹿。さっさと寝ろ!」 思わぬ浦風の言葉に、再び顔を赤くしながら東は自分の部屋に戻った。 その夜、好きという言葉がいつまでも脳裏に残って眠れなかったのは決して東だけではない。 しかし翌日からまた苦労話が募ることに、東はまだ気づけていなかった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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659 :有名なアレ:2016/02/11(木) 20 35 40 ID lEizFwv2 そうだ! どうせ(鹿島のせいで心の中の声が)聞こえるなら、聞かせてやるさ! ザラ! 好きだァー! ザラ! 愛しているんだ! ザラァー! ケッコンカッコカリをする前から好きだったんだ! 好きなんてもんじゃない! ザラの事はもっと知りたいんだ! ザラの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい! ザラを抱き締めたいんだァ! 潰しちゃうくらい抱き締めたーい! 心の声は、心の叫びでかき消してやる! ザラッ! 好きだ! ザラーーーっ! 愛しているんだよ! 僕のこの心の内の叫びをきいてくれー! ザラさーん! 鎮守府が同じになってから、ザラを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ! 愛してるってこと! 好きだってこと! 僕に振り向いて! ザラが僕に振り向いてくれれば、僕はこんなに苦しまなくって済むんです! 優しい君なら、僕の心のうちを知ってくれて、僕に応えてくれるでしょう! 僕は君を僕のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを! 誰が邪魔をしようとも奪ってみせる! 恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる! でもザラさんが僕の愛に応えてくれれば戦いません! 僕はザラを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします! 力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます! キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから! 喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます! ザラ! 君がオリョールの海に大破無補給赤疲労で出ろというのなら、やってもみせる! 元ネタはわかるよね? これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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98 :名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 18 36 16.50 ID k5VHUKhU 酒匂のセリフを聞いて思い浮かんだ即席SS、非エロ 鳳翔「提督、お疲れ様です、お風呂にしますか? ご飯にしますか? それとも・・・」 酒匂「さ・か・わ?」 ガタッ!! 「!?」 金剛「HEY! 提督ぅ~その子、誰ですか~?」 千歳「提督、ゆっくりお風呂でもどうでしょう?」 如月「司令官、如月が今・・・楽にしてあげる・・・」 榛名「提督・・・榛名には気を遣わなくても大丈夫です・・・」 三隈「提督、食事に行く? それとも飲みに行かれます?」 瑞鳳「半舷上陸で呑みに行っちゃう?」 鬼怒「じゃあ、肩揉んであげようか?」 伊19「てーとくー! イクが肩揉んであげるの~!」 鈴谷「晩御飯はなんだろね~・・・ね、提督」 高雄「えーと・・・どうしたら良いでしょうか・・・?」 大鳳「提督・・・疲れてない?」 酒匂「え? これってダメなの!?なんで~!?」 ワーワーギャーギャー 「・・・・・・」 鳳翔「お茶にしましょうか」 まだまだ増える 完 99 :名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 21 48 47.85 ID boQCYhec 98 艦娘たちが窓から入ってきたり天井の羽目板外して降りてきたり、 はたまた床下から上ってきたり壁をぶち破ってきたり そんな光景を想像した 今日も鎮守府は平和だなあヽ(´ー`)ノ 100 :名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 22 39 36.16 ID ncZlOkBM 艦娘からの嫉妬展開イイよね! 101 :名無しさん@ピンキー:2014/04/27(日) 05 46 01.74 ID CPFHMKLv 酒匂急便です
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552 :名無しの紳士提督:2014/12/29(月) 02 36 00 ID yY3eB9sU これから書きたいことがあるけどシチュどうしよう そんな感じで書き始めたのでひとまず1レスだけ失礼します 553 :名無しの紳士提督:2014/12/29(月) 02 37 35 ID yY3eB9sU ここは艦娘たちが戦場での傷を癒すために日々使われる入渠ドッグ。 効果を上げようという心意気と提督の趣味とが重なり、風情のある露天風呂を模している。 実際に艦娘たちからの評判も良く、前任の提督が辞めた後もそのまま残されている。 しかし、露天風呂という形式がゆえに事件は起こってしまった。 「まったく、あなたという人は……」 「はい。すいません、わざとじゃなかったんです」 露天風呂には人影が2人、立ち姿と膝を折った姿で向かい合っていた。 片や齢20には到達していないであろう青年はうなだれ、石畳の上で正座している。 服はずぶ濡れになっており、額を石畳に擦り付けんばかりに深々と頭を下げていた。 前髪に至っては既に石畳に触れて濡れ始めている。 一方で向かい合っているのは長身の女性、腰まで届く黒い長髪が目を引く。 身にまとっているバスタオルの上からでもわかるほど、素晴らしいボディラインが見える。 スラッと伸びた長い脚、キュッと引き締まった腹、形を保ったままで大きな胸。 まさに女性の理想の体型ともいえる彼女だが、困惑に満ちた視線を向けながら口を開いた。 「わざとじゃなかったって、何で塀の上から顔を出せるんですか」 「す、すいません。ここがお風呂だなんて知らなくて、つい……」 「お風呂があるからというなら理由になります。しかしそれがなくて何故覗いたんです?」 「それは、その、何と言いますか」 「やっぱり覗きたくて塀の上から見たのではないのですか?」 「覗きたかったわけじゃないんですが、その、えっと」 女性から投げ掛けられた質問に、男性は思わず口ごもってしまった。 ドックから上がってくる湯気にあてられているせいか、心なしか顔が赤くなっている。 必死に覗きではないと弁明しても、説得力はどこにもなかった。 ましてや女性が物怖じせず、覗きとしか思えない相手の話を聞いているだけでも珍しい。 艦娘の切り札とされるほどの存在たる女性――大和ゆえの冷静な対処と言えた。 「正直におっしゃってください」 「はい、その、憧れだったんです、超ど級戦艦大和が……」 「憧れ、ですか?」 「ええ。昔からずっとなんです」 554 :名無しの紳士提督:2014/12/29(月) 02 38 09 ID yY3eB9sU 予測していた答えとまるで違う返事のおかげで、大和は呆気にとられてしまった。 ずり落ちかけたバスタオルを巻き直し、青年の話を静かに聞き続ける。 「大和がこの鎮守府に着任したって聞いて、一度は会いたいと思っていました」 「だからって、なぜわざわざ覗くような真似をなさったんです? 確かに会おうと思って会えるものではないのですが」 「外の通りを歩いているときに、大和ーって呼ぶ声と返事をする声が聞こえたんです。だからもしかしたら塀の上からすぐにみられるかなと思って登っちゃったんです」 「矢矧と話している時の声ですね。事情は分かりました、どうやらやましい心はなかったのでしょう。しかしすんなり帰っていただくというわけにはいきません」 大和の声のトーンが少し重くなったものの、青年も分かっていたといわんばかりに頷く。 艦娘の存在について分かっていない部分が多く、存在自体が国家最大の機密とされている。 機密を守るため、一切の関係者以外は鎮守府に立ち入ることすら禁じられているのだ。 そんな中に飛び込んでしまっては、おとなしく帰ることができるはずもない。 しかし青年の罰は大和の口添えと提督の機転もあり、一か月の慰安労働のみだった。 「慰安労働って、そんなエッチなこと僕には、いやん」 「そうじゃなくて鎮守府で一か月間奉仕活動を行うということです」 「そういうことですか、了解、それで助けてもらえるならいいかな、何でもしますよ」 (エッチなことですか、そういえばもうみんなもどのくらいしてないんでしょうね) こうして青年の鎮守府での慰安活動が始まる。 555 :名無しの紳士提督:2014/12/29(月) 02 39 27 ID yY3eB9sU すいません、2レスになってしまったのです 本当は大和と風呂でいちゃこらしようかなと思ってたんですが、諸事情で序章だけ 書きたいことはたくさんあるけど書けるのかな~とか思いつつ投下しました これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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非エロ:提督×翔鶴1-678避「翔鶴と、提督の決断」 提督×翔鶴1-926避「翔鶴と、提督の決意」 コメント 最新の30コメントを表示しています。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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※本番無しです ※メタ発言あります ※鬼畜っていえば鬼畜 イベント期間中のある日のある鎮守府 「何だよル級改って…あれもうル(イジアナ)級だろ」 「また一部の人しかわからない愚痴を…」 提督の愚痴に臨時の秘書艦である青葉が答える。 主力艦が悉く入渠しているため、しばらくは唯一無傷だった青葉を秘書艦に据えておく。 「ところで司令官」 「うん?なんだ?」 「青葉とお医者さんごっこしましょう!」 瞬間、提督は消えた。 提督と執務室の扉との距離が急速に縮む。 青葉の視神経が目の前の人間が消えたと脳に伝え、脳がそれを理解したとき、 既に提督は扉から離れ、青葉の背後に迫っている。 今の提督にとっては島風すらもナメクジに等しい。 「誰に聞いた?」 「勿論如月さんに」 扉を施錠した手で青葉の肩を掴む提督。 顔色こそ必死に取り繕っているが、冷たい汗が止まらない。 以下回想 「ども~青葉です~。さて角川のフロム買収により恐らく一番風評被害が大きいであろう如月さん、何か一言お願いします!」 「うーん、そうねぇ……ああ、そう言えばこの前司令官と(以下略」 以上回想 「と言う訳でして」 「あのロリビッチ……」 「またまた~。そのロリビッチとお医者さんごっこしたくせに」 にやにやと笑う青葉に、憮然とした顔の提督が話を続ける。 「……で?お前の目的は何だ」 この問いに青葉は少しだけ頬を赤らめながら答える。 「青葉も、司令官とそういう事したいな~」 頬を赤らめてはいるが、口に出すのも憚られると思っている訳ではない様だ。 「……そういう事とは?」 そう聞き返す提督。 何も青葉に具体的な内容を言わせることで恥ずかしがらせるようなプレイではなく、ただの時間稼ぎ。 そもそもそんなことで恥ずかしがるようならばこんな事を堂々と頼んだりはしない。 「えへへへ。司令官も知ってるくせに」 青葉も提督の考えなど分かっていると見えて、わざと勿体をつけている。 「大丈夫ですよ。如月さんはああ見えて口は堅いですから。青葉以外には喋ってませんでした」 「その口の堅い如月がなんで一番口の軽そうなお前に暴露したんだろうな?」 「むう。青葉も口は堅いですよ?司令官がお医者さんごっこしてくれれば、絶対に口外しません」 正直なところ全く信用できない。 とは言え、ここで下手に青葉の機嫌を損ねるのはまずい。 一瞬のうちにそう考えた提督は、ため息を一つつくと自分の机から半透明の液体が入った小さなビンを取り出した。 「……いいだろう」 そう呟き、振り向きざまに真後ろにいた青葉の両肩を掴んでその場に押し倒し服の中に手を入れると、指をその中に走らせる。 「ひゃ!」 咄嗟に声を上げた青葉だが、提督の動きは止まらず、腹や胸を撫でたり揉んだりしている。 ひとしきりそれらが終わった所で先程のビンに手を伸ばすと、青葉から離れて目で服を脱ぐように伝える。 上半身は一糸まとわぬ姿になった青葉に提督はビンの中身を指先につけた人差し指と中指とを先程撫でた場所に再度走らせる。 粘性の高いビンの中身は、提督が何度も指を往復させることで少しずつ青葉の体を包んでいく。 「んっ……くっ……」 指が動く度に、青葉がかすかに声を上げる。 ある程度いきわたった所で、提督は突然青葉の体に舌を這わせた。 「ふひゃああ!」 突然の行動に驚きの悲鳴を上げる青葉だったが、提督はお構いなしに青葉に塗ったビンの中身を舐めとるように何度も舌を這わせ、 青葉の上を往復する。 「ふあっ!くふぅ!ひゃあ!」 ぴちゃぴちゃと提督の舌と唾液が青葉の上で音を立て、その度に青葉が声を上げる。 (おかしいな…青葉、こんな所弱くないのに……) 青葉の頭は、いつもと違う感覚に混乱し始めていた。 青葉は腹も胸も性感帯ではないと思っていたが、今の自分は全身が性感帯になったかのようにどこを触られても快感が打ち寄せる。 (まさかこの薬が!?) 青葉の考える通り、塗りたくられていたのは即効性のある媚薬の一種。 提督の舌はこの媚薬によって即席性感帯と化した青葉の体を舐めまわしていた。 「ひぅ!ふぁあああっ!!」 舌が這い回る度に青葉の体には悶えんばかりの快楽が押し寄せている。 上気した肌は湯気に包まれ、先程以上に頬が紅潮していて、荒い息遣いが静かな執務室に響く。 提督は唐突に舌での愛撫を止めると、再びビンから薬を掬い取り、 その指を自分に向かって投げ出されている青葉の股間に潜り込ませた。 「えっ!?し、司令かふぁあああああああん!!」 指が青葉の既に濡れはじめていた膣内に擦りつけられ、ただの浅瀬を大海原へと変えていく。 トロトロと青葉の愛液が床に広がり、青葉は今日一番の絶叫を上げる。 しかし、提督はそこまでだった。 青葉から指を引き抜くと、薬のビンを元の場所にしまいに行き、倒れている青葉には目もくれない。 「司令……官?あの…」 「うん?何だ青葉」 まるでついさっきまでの現象はすべて青葉の夢だったかのように、提督はいつも通りに振る舞っている。 (焦らしてる?このまま放置するなんて、司令官は青葉が思っていた以上の鬼畜ですね) 青葉は先程からの快楽の波にもはや理性が限界に達し始めている。 「し、司令官。早く、早くぅ……」 「どうした?」 既に気が狂いそうな青葉にとって、これは拷問に等しい。 流れ出る愛液は未だ止まらず、それが太ももを濡らすことすら既に快楽になり始めている。 (司令官はどうして平然としているのですかっ!?) 提督は毎日この薬を少しずつ使って体を慣らしていくことで普通ならよがり狂うほどの量を使っても平然としていられるようになったが、 青葉は提督がそんな忍者のような事をしているなど知る由もない。 「早く、続きをっ!早く!」 「何だ?」 青葉の理性はここで限界を迎えた。 転がるようにして提督との間合いを詰めつつ飛び起きると、そのままタックルするように提督の腰にぶつかっていく。 それを受けた提督はとくに受け止める様子もなく、されるがままに仰向けになり青葉を自分の上に乗せる。 「司令官!もう青葉は我慢できません!」 カシャ 「えっ!?」 理性を完全に失ったはずの青葉の意識が、一瞬音のした提督の手に移る。 そこにはいつの間に用意したのか、小さなデジタルカメラが一台。こちらを向いている。 「…勝った」 「なっ、何を」 状況が呑み込めないでいる青葉に提督は不敵な笑みを浮かべながら今撮影したばかりの写真を見せる。 提督に馬乗りになる青葉。青葉に押し倒されている提督。 「これはどう見てもお前が俺を押し倒したように見えるよな?」 「!?」 「この写真を他の連中に見せたらどうなると思う?」 提督の狙いは初めからこの瞬間にあった。 もしこれを公表すれば、黙っていないであろう者達は青葉にも想像がつく。 「あ、あ、青葉を脅迫するおつもりですか!?」 「脅迫?いやいや、ただの取引だよ。さて俺がこの写真の事を忘れておくにはどうすればいいか?」 「くうううぅ…」 提督は取引と言ったが、「公正な」取引とは一言も言っていない。 青葉にとっては、首を縦に振る以外の選択肢など存在しないのだ。 「とは言え、このまま放置と言うのも哀れだな。よし、これをつけておけ」 そう言って青葉に渡したのは大きなバイブ。 「もうすぐ遠征が帰ってくる。それで蓋をしておかんと色々怪しまれるぞ」 「くうう…司令官の鬼、悪魔!」 「これに懲りたら、あまり人を詮索しない事だな」 何か言いたげな青葉に蓋を押し込むと、扉をたたく音が聞こえ、提督は鍵を外しに行く。 青葉ははっとして服装の乱れをただし、表情を作る。 「皆よくやってくれた。ご苦労様」 「ふふん。これくらいレディーには朝飯前よ♪」 「この次もまた私に頼ってもいいのよ!」 無邪気に喜ぶ駆逐艦たちの横で、青葉は必死に平静を装っている。 提督はその姿を横目でとらえると、机の下で密かにスイッチを押す。 「ひゃああ!!」 「青葉さん?」 「お?どうした青葉?」 「あっ、いえ!何でもありません!」 提督もまた堪えるのに必死だった。 もっとも、こっちの必死は笑いを堪えることにだが。 「うふふ。青葉さんに話しておいて良かったわ。今度は私もあのお薬使ってもらおっと♪」 終
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あれは軍令部へ呼ばれ本土へと一時帰還していた時のこと。 ふと立ち寄った屋台で飲んでいる最中、いかにも怪しげなオッサンからいかにも怪しげな物 品を手渡された。 曰く、『経験人数が見える眼鏡』、とのこと。 馬鹿馬鹿しいと酔いかけた頭で笑い飛ばしたことまでは覚えているのだが、そこから先の記憶は空白と なっている。 果たしてどのように帰宅したのか、目覚めた時は宿の布団の中であったのだ。 酒を飲むことは好きなのだが昔からどうも私はアルコールに弱く、一度酔ってしまうとそのまま朝まで眠ってしまい、しかも何も覚えていない。 それであの夜のことなどすっかり忘れていた私であったのだが、ふと私物を整理している最中にく だんの怪しげな眼鏡を見つけてしまった。 あれからもう数ヶ月以上が経っている。 ここは南方、本土より遠く離れた泊地であり、深海凄艦と戦う為の前線基地である。 ……うむ。 さてこの眼鏡、いったい今までどこにあったのやら。 酔っぱらいの戯言と一笑に付した私であるが、こうして見ていると気になってしまう自分はきっと 愚か者なのだろう。 そも、そのような情報を知ってどうするのか。 我が基地にいるのは女性、というか艦娘ばかりなのだ。 どう考えても基地司令官として知っておくべき情報ではない。 むしろ関係の悪化を招く可能性もある無用の長物。 ……いやいや、私は何を本気で悩んでいるのだ。そもこんなもの偽物に決まっているだろう。 こんなもの……こんな…、……。 「おはようございます司令官!朝潮です!!」 朝の空気に響くその声に飛び上がるほど驚いた。 はっと時計を見る。普段ならもう起きて朝食に向かう時間だった。 今日の秘書艦を命じていた朝潮がやって来たのだ。 慌てて軍服を引っ掴み、そこで顔にかかったままの眼鏡に気が付いた。 いかん。待て、これは外そう。待て、朝潮待て、そこで待機だ。 「司令官が待てと言うならこの朝潮、ここでいつまででも待つ覚悟です!!」 そんな叫びと共に朝潮が扉を蹴り破り入って来る。 そうだね。待てないね。 真面目なところは朝潮の長所だが、時に真面目すぎるというか。 変なところで天然というか、純粋すぎて思いもよらぬ暴走をしそうで怖いのだ。 いや、別に彼女を悪し様に言いたいわけではない。 つい先日も算盤を握り潰しながら真っ赤なハンコが押された書類の山を片付けている最中に、いつ の間に眠っていたのか意識を無くしていた私をソファに寝かせ介抱してくれていたこともある。 とにかく真っ直ぐで任務に対しひたむきな朝潮に私は信頼を置いている。 いるの、だが……。 「司令官、どうされたのですか? 司令官…?」 駆逐艦 朝潮:経験人数1人 ふっと意識が遠のいた気がした。 ◆ その後のことは、なんというか、その、精神的にキツい一日であった。 「んん、朝は眠いなぁ、ふぁ…ぁ…。あれ?どうしたの提督」 「おはようございます……?提督…あの、その…大丈夫でしょうか?」 「あれぇ~?元気ないよ提督!そんな時はぁ、那珂ちゃんを見て元気になってねー!」 軽巡洋艦 川内:経験人数1人 軽巡洋艦 神通:経験人数1人 軽巡洋艦 那珂:経験人数1人 「なんだ?体調不良か?…また倒れられちゃ困る。お前もちゃんと休めよ」 重雷装巡洋艦 木曾:経験人数1人 「あ~お~ば~!…ぁ、提督。ごめんなさい、青葉…見てませんか?」 重巡洋艦 古鷹:経験人数1人 「ほぉーっ、提督じゃん、チーッス」 「今頃ご出勤?のろまなのね?」 航空巡洋艦 鈴谷:経験人数1人 航空巡洋艦 熊野:経験人数1人 「おっと。二日酔いかい提督?だーめだなあ、そういう時はもっと飲まなきゃ。ひゃっはーしようぜ~!まーた酔い潰してやるって、くっははははは!!」 「提督、お疲れならお酒でも飲んで…という様子ではありませんね。提督、今日はゆっくりお部屋で休んではどうでしょう?」 軽空母 隼鷹:経験人数1人 軽空母 千歳:経験人数1人 「HEY!提督ぅー。あんまり無理しちゃノー!なんだからネ!」 「提督、いつもお疲れ様だな。……今日くらいは休んだらどうだ?」 戦艦 金剛:経験人数1人 戦艦 長門:経験人数1人 とまあ彼女ら以外にもかなりの数の会った艦娘全員に声をかけられているのだが、その優しさ?に浸っている余裕はあいにくとない。 この基地には100人の艦娘が配属されているのだが、今のところ出会った艦娘に対しこの眼鏡が告げた数に0が出たことはない。ないのだ。 思いの他、自分がショックを受けていることを自覚する。 馬鹿な男の勝手な妄想だ。艦娘たちは全員が清らかな乙女であり、皆が自分に好意を向けてくれていると無意識にでも思い上がっていたのだ、私は。 ……いいじゃないか、むしろ。 彼女たちにはふさわしい男性がいて、きっとこの戦いが終われば平和な日常で当たり前の幸せを掴むことができるのだ。 ならば軍人として、指揮官として私がすべきことは決まっている。 1日でも早く静かな海を取り戻し、平和を勝ち取るのだ。 これまでのように一人も欠けることなく、これから先も誰一人沈ませることなく勝利を刻む。 ……嫁さんを探すのは、その後でもいいだろう。 軍人の家系に生まれ、今まで女に縁のない生活を送っていた私は所謂童貞というわけだが……もう少し女性のことを理解できるよう努力するべきなのだろう。 気合を入れ直す為、今日起きてから初めて私は鏡を覗き込んだ。 …………な、 「なんだこれはぁっ!!!!!??」 鏡に映っている男の顔。そこにははっきりと、こう表示されていた 提督:経験人数100人 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/